館内に入り一際目を引くのが、浜名湖に生息する約120種もの魚類や甲殻類が泳ぐ大水槽だ。浜名湖は遠州灘とつながる今切口(いまぎれぐち)を通じて絶えず潮が行き来するため、固有種から外洋性の魚まで極めて多様な生物が集まる。まさに天然の水族館を切り取ったかのような光景だ。
特に見逃せないのが、頭上を魚たちが優雅に通り過ぎる水中トンネル。下から見上げると、エイが羽ばたくようにヒレを動かし、クロダイやクロサギの群れが光の反射を受けて銀色にきらめく。水底の岩陰を覗き込めば、大きなウツボやハタの仲間が眼光鋭くこちらを観察している。海洋生物学の観点からも、汽水域のダイナミズムを一目で観察できる極めて貴重な学習空間となっている。