竹内まりやの「Plastic Love」や松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」が火をつけたシティポップ・ブームは、2026年の現在、より深いディグ(発掘)のフェーズへと移行している。その到達点として、多くの海外アーティストやDJが辿り着いたのが大滝詠一の音楽世界だ。
ロンドンやロサンゼルスのインディ・ポップ・バンドのインタビューを読むと、彼らの多くが大滝のソングライティングやプロデュース手法に多大な影響を受けていると公言している。単なる80年代のレトロ趣味ではなく、現代のベッドルーム・ポップやインディ・ロックにおける「新しいアレンジの教科書」として、彼のスコアが読み解かれているのだ。