退団後、彼女の名を全国区の茶の間に知らしめたのが、フジテレビのメガヒット作映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ』だ。冷徹なキャリア警察官・沖田仁美役を演じ、日本中に強烈なトラウマ級の印象を残した。冷酷無比なセリフを言い放つ劇中の姿を見て、視聴者は「本人もクールで近寄りがたい人なのでは」と錯覚したかもしれない。
しかし、実際の撮影現場における彼女の立ち振る舞いは真逆だった。緊張感の漂う刑事ドラマのセット裏で、彼女はスタッフ一人ひとりに笑顔で声をかけ、場の空気を和ませていたという。過酷なロケ現場でも文句ひとつ言わず、出番を待つ間も共演者と気取らない会話を楽しむ。役柄の冷徹さと素顔の温かさというギャップに、現場の誰もが魅了されたのである。