通常であれば自社のブランド価値を損ないかねない過激なイジリですが、竹書房サイドの対応は驚くほど柔軟でした。公式SNSが破壊ネタに対して「弊社がまた壊されました」とユーモアを交えて反応したほか、コミックマーケットなどのイベントでは破壊された社屋をモチーフにしたオフィシャルグッズを自ら企画・販売したのです。
エイプリルフール企画でも進んで本社ビルの破壊コラージュ画像を公開するなど、自虐を逆手に取ったマーケティングを堂々と展開しました。版元自身が全力でネタに乗っかる「懐の深さ」を見せたことで、読者やネットユーザーとの間に共犯関係のような連帯感が生まれ、炎上とは無縁の健全なエンターテインメントとして昇華されていきました。