最も深刻な影響を受けるのは、最も身近にいる家族だ。自己愛的な人物の配偶者や子どもは、長年にわたり感情的な搾取やモラルハラスメントに晒され続けている。しかし、近年では「カサンドラ症候群」や「毒親」といった概念の浸透により、被害者側が自己防衛のために距離を置くケースが急増している。
子どもが成人し、配偶者が熟年離婚を決意したとき、家庭内での支配体制は一瞬にして崩壊する。残された本人は、なぜ家族が自分を見捨てたのかを本質的に理解できないことが多い。「被害者は自分だ」と主張し続けるが、その声に耳を傾ける者はもう誰もいない。これが、彼らが直面する最も冷酷な現実の一つである。