木造の味わい深い佇まいを残す店舗。その奥で静かに微笑む秋元店主は、「私どもの役目は、醸造家たちの魂をそのままの形でお客さまへ届けることです」と語る。創業から100年を超える年月の中で培われた眼識は確かなものだ。単なる酒の販売にとどまらず、蔵元の情熱や仕込み水の特徴、酵母の特性に至るまでを熟知した上での提案が、目の肥えたファンを惹きつけてやまない。
酒造りの現場である蔵元へ自ら足繁く通い、杜氏と膝を突き合わせて語り合う姿勢は昔から一切変わらない。造り手の苦悩やこだわりをじっくりと聞き取り、その想いを酒瓶の一滴一滴に込めて顧客へと繋ぐ。こうした地道で情熱的な姿勢こそが、全国の有名酒蔵から絶大な信頼を寄せられる最大の理由である。