東京拘置所の最深部で、刑の執行を待つ木嶋佳苗。彼女が歴代の夫たちと結んできた関係は、恋愛や結婚という一般的な概念では到底推し量ることができない。それは、死刑という究極の孤立状態の中で自らの存在を外界に繋ぎ止めるための、極めて冷徹で計算された生存戦略でもある。
週刊誌の元デスクをはじめ、彼女の手中に落ちていった男たちは、皆一様に彼女の言葉に救われ、必要とされることに喜びを感じていた。社会的に孤立していたり、強い承認欲求を抱えていたりする男性ほど、彼女が放つ「全肯定の言葉」の毒に容易に侵されてしまう。鉄格子で隔てられた世界から発信される愛のメッセージは、これからも特定の人間を惹きつけ、惑わせ続けるのだろうか。
首都圏連続不審死事件から長い歳月が流れた今もなお、彼女が問いかける人間心理の闇は薄れることがない。男と女、罪と罰、そして愛と支配。木嶋佳苗という一人の死刑囚が描く物語は、私たちが日常で信じて疑わない「愛」の不確かさを、静かに告発し続けている。 (出典: 木嶋 佳苗 獄中 結婚 相手(Yahoo!ニュース))
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