文部科学省「日本食品標準成分表」および農研機構などの最新分析データを照合すると、赤ピーマンとパプリカ、そして一般的な緑ピーマンの間には驚くべき栄養格差が存在します。
特筆すべきは、完熟赤ピーマンのビタミンC含有量は緑ピーマンの2倍以上、レモン果汁の約3倍に達する点です。太陽光を長く浴びて完熟する過程で、抗酸化作用を持つビタミンCやβ-カロテン、カプサンチンが爆発的に合成されます。
一方、糖度と果汁の多さではパプリカが優勢です。パプリカの糖度は一般的なトマト(5〜6度)を上回り、イチゴやみかんに匹敵する7〜8度超に達することもあります。緑ピーマン特有の苦味成分「ピラジン」や「クエルシトリン」がほとんど含まれないため、野菜嫌いの子どもでもフルーツ感覚で食べられる理由がここにあります。