特別な道具を買い揃えなくても、家庭にある炊飯器やヨーグルトメーカーで極上の白味噌が完成します。大豆の下準備から完成までの全手順を解説します。
ステップ1:大豆の浸水と煮炊き
乾燥大豆をしっかりと水洗いし、大豆の3〜4倍の水に約12〜18時間浸水させます。大豆の中心部までしっかり吸水して平らな楕円形になったら、鍋に移して強火にかけます。沸騰したらアクを丁寧に取り除き、吹きこぼれない程度の弱火で3〜4時間、親指と小指で軽くつまんで簡単につぶれる柔らかさになるまで茹で上げます(圧力鍋なら加圧約15〜20分)。煮汁(種水)は後で使うため、捨てずに別容器へ取っておきます。
ステップ2:大豆を熱いうちにつぶす
茹で上がった大豆の湯を切り、温かいうちに厚手のポリ袋やフードプロセッサーに入れて粒が完全に無くなるまでペースト状につぶします。ここで粒が残ると口当たりが悪くなるため、徹底的になめらかにするのがプロの仕上がりへの近道です。
ステップ3:塩切り麹の作成と混合
ボウルに米麹を入れ、固まりを指先でパラパラにほぐします。そこに塩を加えて全体をムラなく混ぜ合わせます(塩切り麹)。つぶした大豆が手で触れて心地よい温かさ(約40〜45℃)まで冷めたら、塩切り麹と大豆ペーストを合わせ、大豆の茹で汁を少量ずつ加えながら耳たぶほどの硬さになるまでよく練り合わせます。大豆が60℃以上の状態で混ぜると麹菌の酵素が熱で壊れてしまうため、必ず温度を確認してください。
ステップ4-A:炊飯器を使う場合
炊飯釜の内側に除菌スプレー(またはアルコール)を吹き付け清潔にします。混ぜ合わせた味噌のタネを空気が入らないように押し込みながら平らにならします。内釜に清潔な布巾または濡れ布巾を2重にかけて「保温」ボタンを押します。絶対に炊飯器の蓋を完全に閉めてはいけません。蓋を閉めると庫内が70℃以上まで上昇し、酵素が完全に失活して甘くならなくなります。蓋を少し開けた状態で割り箸などを挟み、温度が55〜60℃を保つように管理します。所要時間は約6〜8時間です。途中で2〜3回全体を清潔なスプーンでかき混ぜるとムラなく発酵が進みます。
ステップ5-B:ヨーグルトメーカーを使う場合
専用容器とスプーンを熱湯消毒します。タネを容器に空気が入らないよう詰めたら、設定温度を「58℃」、タイマーを「8〜10時間」にセットします。密閉蓋をしてスタートするだけで、失敗のない完璧な温度管理が自動で行われます。6時間経過した時点で一度清潔なスプーンで上下を混ぜ返すと、均一で極上の甘みに仕上がります。