リモートワークの一巡後、対面コミュニケーションの価値を再評価する「オフィス回帰」が進む中、働く空間そのものの設計基盤も大きく変化した。以前のようにデスクを過密に敷き詰めた執務室は姿を消し、人と人との距離を自在に調整できる可変型レイアウトと高度な空気清浄機構を完備したオフィスがトレンドだ。
会議室に設置された環境モニターが基準値を超えると、照明のトーン変化や微細なサインで自然に換気タイミングを伝える工夫も広まっている。不必要な接触リスクを排除しつつ、自由な雑談やアイディアの発酵を妨げない空間デザインの知恵が、企業のファシリティ戦略における要となっている。