眼鏡を作った際に渡される処方箋やデータカードには、暗号のような英文字が並んでいます。安全な度数理解のためには、まず眼鏡処方箋の見方 SPH CYLを正確に把握しておくことが欠かせません。
処方箋に記載されている主な項目とその意味は以下の通りです。
- SPH(Spherical / 球面度数):近視(-)または遠視(+)の強さを表す値。「-5.00」のように表記されます。
- CYL(Cylinder / 円柱度数):乱視の強さを表す数値。数値が大きいほど乱視が強いことを示します。
- AXISまたはAX(Axis / 乱視軸):乱視の角度(1度〜180度)を表す値。乱視を矯正する方向を指定します。
- P.D(Pupillary Distance / 瞳孔間距離):左右の瞳の中心間の距離。眼鏡フレームの光学中心を合わせるためのもので、コンタクトには不要です。
- B.C(Base Curve / ベースカーブ):レンズの内側の曲率半径を表す数値。眼鏡処方箋には一切記載されず、眼科でのみ測定されます。
特に難易度が高いのが乱視用コンタクト 度数選び方です。眼鏡レンズは1度単位の乱視軸(AXIS)や0.25D刻みの乱視度数(CYL)を自由にオーダーメイド研磨できます。しかし、市販の乱視用ソフトコンタクトレンズは量産規格品であるため、CYLは「-0.75 / -1.25 / -1.75 / -2.25」といった特定の飛び値しか存在せず、AXISも「10° / 20° / 90° / 160° / 180°」など限られた刻みでしか販売されていません。
眼鏡の乱視度数をそのまま当てはめようとしても適合する規格が存在しないケースが多く、眼科医が「等価球面度数(乱視度数の半分を近視度数に加算する手法)」を用いて調整するか、トーリックレンズ(乱視用)の適合テストを行って決定するのが医学的な常識です。