2026年、T-BOLANは結成・デビューから35年という節目を迎えている。かつて90年代の音楽シーンを駆け抜けたバンドの多くが活動を休止し、あるいは懐かしさの枠組みに収まっていく中、彼らが放つエネルギーは衰えるどころか、年を追うごとに増している。
全国ツアーの会場を埋め尽くすファンは、当時からのコアな層にとどまらない。サブスクリプションサービスやSNSを通じて彼らの楽曲に出会った20代、30代の新世代のリスナーが、ライブ会場で拳を突き上げている光景も珍しくなくなった。色あせることのないメロディラインと、時代を超えて共鳴する歌詞。その真ん中でマイクを握る彼の姿は、クラシックロックの魅力を今に伝える伝道師そのものである。