配膳された瞬間、断面の鮮やかなルビー色に目を奪われますが、ここで焦ってそのまま食べ進めるのは禁物です。牛かつ壱弐参の食べ方と焼き加減には、肉汁のポテンシャルを最大化するための作法が存在します。
厨房で揚げられる時間はわずか60秒前後。中心部は冷たくない適度な人肌レアに仕上がっています。この状態から卓上の個人用石盤(鉄板)を使い、以下のアプローチで味の変化を堪能するのが王道です。
ステップ1:まずは「岩塩のみ」で軽く炙る
石盤に肉を乗せ、両面を「ジュッ」と3〜5秒ずつ軽く炙ります。表面の脂が浮き上がったところで卓上の岩塩をひとつまみ。衣のサクサク感と牛肉本来の赤身の旨味がダイレクトに口内へ広がります。
ステップ2:特製「山わさび醤油ダレ」で濃厚なコクを楽しむ
すりおろした玉ねぎと山わさびをブレンドした特製タレは、牛肉の脂と抜群の相性を誇ります。しっかりと表面を炙って香ばしさを引き出したかつをタレに潜らせると、さっぱりとしつつも重厚な旨味がご飯を誘います。
ステップ3:わさび直乗せ+醤油の王道コンビネーション
本わさびを肉の断面に直に乗せ、醤油をほんの少し浸します。上質な牛肉の脂はわさびの辛味を包み込んで甘みに昇華させるため、やや多めにわさびを乗せるのが美味しく食べるコツです。
ステップ4:麦飯おかわりと「出汁とろろ」の締めくくり
肉を半分ほど食べ終えたタイミングで麦飯をおかわり(1杯無料)し、そこへ出汁で味付けされたとろろを一気に流し込みます。とろろご飯の上にお好みの焼き加減に仕上げた牛かつを乗せ、特製タレを少しかけてかき込む「牛かつとろろ丼」は、まさに至福の瞬間です。