16文キックの威力は本物か?馬場の巨体が放つ破壊力と証言の真相

16文キックの威力は本物か?馬場の巨体が放つ破壊力と証言の真相

16文キックの威力は本物か?馬場の巨体が放つ破壊力と証言の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

リング上の技が本当に痛いのか否かを知る最も確実な方法は、実際にその一撃を被弾した対戦レスラーたちの肉声を聞くことです。全日本プロレスで馬場と数々の血戦を繰り広げたレジェンドたちは、一様にその衝撃の重さを述懐しています。

「不沈艦」の異名を取り、ウエスタン・ラリアットで一時代を築いたスタン・ハンセンは、自身の自伝やインタビューにおいて次のように語っています。

「ババのキックをリング上で食らうのは、コンクリートの電柱が正面から倒れてくるようなものだった。ロープから跳ね返って前へ出た瞬間、視界のすべてが巨大な黒い靴底で覆われる。当たった瞬間に首が後ろへへし折れるような凄まじい衝撃を受け、視界が真っ白になった。手加減などできる代物ではない」

また、過激な受け身と妥協のない打撃戦で知られた天龍源一郎も、馬場の16文キックについて「食らった直後は目の前で火花が散り、顎が外れたかと思うほどの痛みが走った。足が重く、硬い。あの巨体で正面に構えられているだけで、ぶつかる側の体は壊れそうになる」と証言しています。

テレビ画面越しには「相手が走っていって足に当たっているだけ」のように映る場面であっても、実態は時速数十キロで突進する大型ダンプと重量級の壁がクラッシュする光景そのものでした。受け止めたトップレスラーたちの骨折やむち打ち症のエピソードが、その真の破壊力を何よりも雄弁に物語っています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。