ここで、一連の騒動がどのような経緯をたどり、どのような決着を見たのかを時系列で整理します。この事件において、源田夫妻は紛れもない「完全な被害者」でした。
発端は2022年の春先でした。衛藤美彩さんの公式インスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)宛に、身の危険を感じるような誹謗中傷や、非公開のプライベート情報に関するメッセージが執拗に届くようになります。その数は数百件にも及び、妊娠・出産という心身ともにデリケートな時期にあった衛藤さんは、極度の恐怖と不眠に追い込まれました。
愛する妻と生まれて間もない我が子を守るため、源田選手は警察に相談のうえ、弁護士を立てて裁判所に「発信者情報開示請求」を申し立てました。プロバイダ責任制限法に基づき特定された契約者の名義は、あろうことか同じ内野手として汗を流していたチームメイト・山田遥楓選手の妻名義のアカウントだったのです。
当時の報道や関係者の証言によると、真実を知った源田選手はチームの規律と山田選手の立場を思いやり、遠征先のロッカールームで涙を流しながら「これ以上チームメイトを責めないでほしい」「試合に集中してほしい」とチームメイトに訴えかけたと伝えられています。自身の家庭が深く傷つけられながらも、主将としてチームの結束を守ろうとした彼の振る舞いは、多くの野球関係者の胸を打ちました。