映画の興行的な成功を決定づけたのは、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞歌曲賞を受賞した作詞・作曲コンビ、ベンジ・パセックとジャスティン・ポール(パセック&ポール)によるポピュラー音楽とミュージカルの融合です。従来の古典的ミュージカルの枠組みを打ち破り、現代のポップスやヒップホップ、ロックの手法を大胆に取り入れた楽曲群は、世界中でストリーミング再生の新記録を樹立しました。
なかでも、ゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたアンセム『This Is Me』は、本作の精神的支柱となっています。
「暗闇に隠れていろと言われてきた」「誰もお前など愛さないと言われた」という深い絶望から始まり、サビでは「これが私。堂々と胸を張って生きていく(Look out 'cause here I come / And I'm marching on to the beat I drum / I'm not scared to be seen / I make no apologies, this is me)」と力強く歌い上げられます。この歌詞の意味は、単なる劇団員たちの自己肯定にとどまらず、人種、セクシュアリティ、身体的特徴、社会的格差など、あらゆる理由で社会の周縁に追いやられてきた人々への普遍的なエンパワーメントとして機能しました。
サントラに収録された主要曲の一覧は以下の通りであり、全曲が物語のターニングポイントと密接にリンクしています。
- 1. The Greatest Show(歌:ヒュー・ジャックマン、キアラ・セトル、ザック・エフロン、ゼンデイヤ) - 圧巻のオープニング&エンディング曲
- 2. A Million Dreams(歌:ジヴ・ザイフマン、ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ) - バーナム夫妻の幼少期からの夢を紡ぐバラード
- 3. A Million Dreams (Reprise)(歌:オースティン・ジョンソン、キャメロン・シーリー) - バーナムの娘たちが歌い継ぐ希望の小品
- 4. Come Alive(歌:ヒュー・ジャックマン、キアラ・セトル、ダニエル・エバーリッジ、ゼンデイヤ) - 見世物小屋の団員たちが命を吹き込まれる覚醒のナンバー
- 5. The Other Side(歌:ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン) - バーナムとフィリップがバーで繰り広げる軽妙な交渉劇
- 6. Never Enough(歌:ローレン・オルレッド) - ジェニー・リンドが歌う、決して満たされない渇望の歌
- 7. This Is Me(歌:キアラ・セトル & アンサンブル) - 個性と尊厳を叫ぶ本作最大のメインアンセム
- 8. Rewrite The Stars(歌:ザック・エフロン、ゼンデイヤ) - 空中ブランコで愛を誓う身分違いのラブデュエット
- 9. Tightrope(歌:ミシェル・ウィリアムズ) - 危険な賭けに出る夫を見守る妻チャリティの切ないソロ
- 10. Never Enough (Reprise)(歌:ローレン・オルレッド) - 決別とスキャンダルの引き金となる再演
- 11. From Now On(歌:ヒュー・ジャックマン & アンサンブル) - すべてを失ったバーナムが初心と家族の絆を取り戻す再生の歌