インテリアの現場で頻繁に目にする「良かれと思ってやってしまう失敗」がいくつか存在します。その代表例が「家具の色やトーンをバラバラに買い揃えてしまうこと」と「背の高い本棚を部屋の入口付近に置くこと」です。
狭い部屋を広く見せる配置のコツの基本原則は、以下の3点に集約されます。
第一に「フォーカルポイントと視線の抜け」のコントロールです。ドアを開けた瞬間に真っ先に目がいく対角線の角には、あえて背の高い家具を置かず、フロアランプや小ぶりな観葉植物など視線が抜けるアイテムを配置します。背の高い収納ラックや洋服掛けを置くなら、ドアを開けた側の壁(死角になる場所)に配置するのがセオリーです。
第二に「配色のベース比率」です。空間の70%を占める壁紙や床の色と同系色(ホワイト、ライトグレー、明るいナチュラルウッドなど)で大型家具を統一します。黒やダークブラウンの重厚な家具は収縮色であるため、6畳間に置くと強烈な圧迫感を生み出します。
第三に「脚付き家具の選定」です。ベッド、ローテーブル、テレビ台などを脚付きデザインにするだけで、床面が奥まで連続して見えるため、脳が「床が広い」と錯覚します。これらはコストをかけずに配置と選び方だけで体感空間を変える重要なテクニックです。