入学後のミスマッチを防ぐためには、メリットだけでなく構造上のデメリットを客観的に把握しておくことが不可欠です。
第1の盲点は、「スクーリングなし」によるフィジカルな実習機会の制約です。手のひら芸大コースは移動コストを完全に排除できる反面、大型キャンバスでの油彩制作、窯を用いた陶芸、金属加工や立体造形といった「専用アトリエ設備を必要とする制作」は行えません。デジタル作画やグラフィックデザイン、企画立案以外のフィジカルな美術実技を極めたい場合は、通学スクーリング併用コースを選択するか、設備環境を自前で整える必要があります。
第2のデメリットは、就職・転職における「自律性」の要求度の高さです。通学制大学のような手厚い学内合同説明会や推薦枠に頼ることは難しく、大学で制作した成果物を自らWebポートフォリオにまとめ、企業やクライアントへ能動的にアピールする「セルフプロデュース力」が問われます。