当然ながら、既存の既得権益との摩擦が無かったわけではない。規制改革を巡る霞が関との折衝は、時に苛烈を極めた。従来の縦割り行政の壁が阻むたびに、佐藤氏は海外の先行事例や精緻な経済シミュレーションデータを示し、論理的な打開策を突きつけ続けた。
この粘り強いアプローチは海外からの評価も高い。ロンドンやニューヨークの大手グローバル・プライベート・エクイティ(PE)ファンドは、同氏の主導する構想を「アジアにおける持続可能な社会投資の最良モデル」と分析。すでに複数の投資ファンドから数千億円規模の出資打診が相次いでいるとされる。