舞台袖からの緊迫感が客席まで伝わってくる。照明が落ち、咆哮のような歓声がアリーナを揺らす中、マイクスタンドを握りしめた矢沢永吉と、幾何学模様のギターを構えた布袋寅泰が同じスポットライトの下に立った。二人の視線が交差した瞬間、放たれたのは計算を超えた本物のロックンロールだった。
リハーサル段階から関係者を驚かせたのは、お互いに対する並々ならぬリスペクトと譲れない美学のぶつかり合いだ。初公開となる裏話として、布袋が放つ鋭利なギタートーンに対し、矢沢が「最高じゃないか」と笑顔で頷き、その場でアレンジをさらにスリリングな方向へ変更したというエピソードがある。ステージ上で繰り広げられた熱いライブパフォーマンスの真相は、互いの矜持を高め合った果てに生まれた純粋な衝動の結実だった。