吹き抜け住宅の落とし穴と逆転劇!失敗しない設計と断熱の極意

吹き抜け住宅の落とし穴と逆転劇!失敗しない設計と断熱の極意

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日本の住宅史をひもとけば、垂直方向への空間の広がりは常に建築家たちの挑戦の舞台だった。建築家の安藤忠雄が1970年代に世へ問うた名作「住吉の長屋」は、過密な都市住宅の真ん中に屋根のない中庭を穿ち、自然の光と風、そして時には過酷な雨や冷気をそのまま受け入れることで人間の根源的な住まう感覚を呼び覚ました。

時代を経て、隈研吾が提唱するような、木材の温もりとやわらかな木漏れ日を室内に引き込むアプローチへと空間演出は成熟を深めている。現代の吹き抜けは、かつてのような「自然と対峙するストイックな実験場」ではない。先人たちが磨き上げた光と影の陰影礼賛を継承しながら、最先端のエンジニアリングによって「真冬でもTシャツで過ごせる居心地の良さ」へと昇華されているのだ。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。