切り方一つで、口の中に広がる甘みの立ち上がりや香りの広がり方は劇的に変化する。最もポピュラーなのは「縦四つ割り」だ。軸からお尻に向けて刃を入れることで、果肉の赤い繊維が美しく現れ、視覚的な美しさと一口での食べやすさが両立する。
一方で、プロのシェフたちがこぞって採用するのが「輪切り(横カット)」である。中央の密な果肉が星状に広がる印象的な断面になり、ドレッシングやオイルが表面に留まりやすくなるメリットがある。サラダに飾る際やオープンサンドのトッピングには、この輪切りカットが圧倒的に映える。包丁をよく研いでおくこと、そして果実をしっかり冷やしてから切ることが、断面を崩さず美しく仕上げる鉄則だ。