奇跡的に一命を取り留めたものの、待っていたのは地獄のようなリハビリの日々だった。体に埋め込まれた大量のボルト、思い通りに動かない手足、押し寄せる激痛。だが、この極限状態こそが彼の表現者としての核を再構築させる契機となる。
虚飾に満ちたスポットライトの世界から距離を置き、自身の肉体と精神の根源に向き合う時間。レゲエディージェイ「卍LINE」名義での音楽活動や、インディペンデントな舞台への出演を通じて、彼は既存のシステムに依存しない独自の表現領域を切り拓いていった。死の淵を覗き込んだ男の言葉には、かつての鋭さに加え、圧倒的な生の肯定感が宿り始めていた。