びわ湖大花火大会を動かしている本丸、それは「びわ湖大花火大会実行委員会」である。単一の主催企業が存在するわけではなく、地域の行政機関、観光団体、地元経済界、そしてメディアが束になって構成された任意の協議体だ。
中核を担うのは、滋賀県と大津市という二つの自治体。そこに公益社団法人びわ湖大津観光協会、大津商工会議所、滋賀県商店街振興組合連合会などの経済団体が加わる。さらに、地元インフラを支える琵琶湖汽船や、地域報道を担う京都新聞社なども名を連ねる。行政の公的な後ろ館(うしろだて)と民間企業の現場力が合体した組織、それが実行委員会の実体だ。
事務局はびわ湖大津観光協会内に置かれ、実務の多くを担う。つまり、「滋賀県や大津市が単独で主催している市営・県営の花火大会」でもなければ、「民間イベント会社が勝手に開催している商業イベント」でもない。半官半民のハイブリッド構造によって成立している点が、この大会の大きな特徴といえる。