コーヒーの血管保護効果は、数千人規模の実験室データにとどまらない。数万人もの人間を長期間追跡した超大規模な疫学調査が、その確実性を力強く証明している。日本国内において最も信頼性の高いエビデンスとして知られるのが、国立がん研究センターが実施してきた多目的コホート研究JPHC Studyだ。
約10万人の日本人を対象としたこの調査において、コーヒーを日常的に1日3〜4杯飲むグループは、ほとんど飲まないグループと比較して全死亡リスクおよび循環器系疾患による死亡リスクが著しく低下していることが判明した。さらに、米国のハーバード公衆衛生大学院が主導する数十年規模の追跡研究でも、人種を超えて同様の健康効果が実証されており、国際的な医学界の共通認識となっている。