二人の物語の原点は、若き日の共演作に遡る。激しい情動を描いた映画『溺れるナイフ』で見せた切なくも圧倒的な空気感は、当時から映画関係者の間で高く評価されていた。カメラの向こう側に漂っていたのは、単なる演技を超えた本物の温度感だ。
そして決定打となったのが、映画『糸』での再共演だった。時代に翻弄される切ないラブロマンスを演じる中で、二人の距離は急速に縮まっていく。過酷なロケ現場で互いを支え合う姿や、撮影現場の合間に見せるリラックスした笑顔。長年抱き続けた想いが結びついた舞台裏には、役柄と共鳴するように深まった情愛があった。