N高およびS高の卒業生がどのようなプロセスを経て世に出ていったのか、ジャンルごとの代表的な歩みと現在地を深掘りします。
【アスリート・五輪代表】世界を転戦する競技生活と学業の両立
東京オリンピックで日本人史上最年少の金メダリストとなったスケートボードの西矢椛選手や、フィギュアスケートで世界レベルの記録を打ち立てた紀平梨花選手、テニスのウィンブルドンジュニア男子シングルスで日本人初優勝を果たした望月慎太郎選手など、世界トップクラスの選手がN高で学業を修めました。
当時のインタビュー取材で選手たちが口を揃えて語っていたのが、「移動中や遠征先でもスマートフォンひとつでレポート提出や映像授業の受講ができる」という時間的メリットです。従来の全日制高校では難しかった「年間数カ月におよぶ海外遠征」や「1日6時間を超える専属トレーニング」を諦めることなく、高校卒業資格を確実に取得する手段としてN高が選ばれています。
【VTuber・ストリーマー・芸能】デジタルネイティブの強みを発揮
昨今のバーチャルYouTuber(VTuber)ブームやライブ配信シーンにおいても、N高出身のクリエイターが多数存在します。身元を完全に公開しない活動形態のタレントも多いものの、配信内の雑談やインタビュー等で「高校時代はN高でプログラミングや動画編集を学んでいた」と明かすケースは珍しくありません。
2.5次元舞台で活躍する若手俳優や声優、インフルエンサーにとっても、不規則なオーディション日程やレッスンに柔軟に対応できる時間割は極めて大きなアドバンテージとなっています。
【起業家・プロゲーマー】在学中からビジネスの最前線へ
N高の特色を最も象徴するのが10代での起業事例です。レシート買取アプリ「ONE」で一躍注目を集めた山内奏人氏をはじめ、学園内の「起業部」で特別顧問から実践的な事業計画の指導や活動支援金を受け、高校在学中に法人を登記する生徒が毎年のように現れています。
また、全国高校eスポーツ選手権等で実績を残したN高eスポーツ部の出身者が、国内トッププロチーム(ZETA DIVISIONやCrazy Raccoonなど)のストリーマー部門や競技シーンで活躍するルートも確立されました。