ネット上の美容情報には、「頬の脂肪は取れるだけ取ったほうが小顔になる」という極端な誤解が散見されます。しかし、形成外科や美容皮膚科の臨床現場において、頬の脂肪は顔の若々しさと立体感を保つための重要な支持組織(クッション材)として位置づけられています。
特にメーラーファットを過剰に吸引してしまうと、皮膚が余ってほうれい線が深くなったり、数年後にゴルゴライン(頬の斜めの溝)が浮き出たりするリスクが跳ね上がります。また、バッカルファット除去に関しても、もともと頬骨が張っている人や皮下脂肪が薄い人が受けると、頬が不自然に窪んで老け顔を助長する結果になりかねません。
笑顔の美しさを決定づけるのは「単なる脂肪の少なさ」ではなく、「笑った瞬間に適度な丸みを描き、真顔に戻った際にすっきりと収まる適正なボリュームバランス」であるという視点を持つことが極めて重要です。
【プロの結論】顔立ちタイプ別・おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
笑顔の頬肉対策において、どの手法を選択すべきかの客観的判断基準は以下の通りです。
■ 自力ケア・マッサージをおすすめできる人
・朝起きた時の顔のむくみが強い人
・日頃のデスクワークで無意識の食いしばりや猫背がある人
・体重の増減によって頬の肉付きが変動しやすい人
■ 美容医療(脂肪吸引・注入・HIFU等)を慎重に検討すべき人
・頬骨が前方や横に突出している骨格タイプの人(脂肪を取ると骨感が悪目立ちするリスク)
・皮膚の弾力が低下し始めている人(脂肪吸引後に皮膚が弛みやすいためHIFU等の引き締めが先決)
・将来的なエイジング変化を考慮せず、一時的な劇的小顔効果のみを求めている人