では、ファンがもっとも気になっている疑問――「全曲解禁は果たしていつになるのか?」という問いに対して、どのような展望が描けるだろうか。結論から言えば、近々の電撃的な「一斉全曲解禁」が起きる可能性は極めて低いと見るのが音楽業界内の支配的な見方だ。
これまでにも大物アーティストが突如としてサブスク解禁を行い、チャートを席巻する事例は数多く存在した。しかし、マキシマム ザ ホルモンの場合は配信プラットフォームとの契約交渉が難航しているといったネガティブな理由で配信を止めているわけではない。彼らにとって、全楽曲を一挙に解放することは、これまで築き上げてきた独自のファン体験の価値を自ら下げる行為に繋がりかねないからだ。もし今後解禁が進むとすれば、周年記念事業や新コンテンツとの連動企画など、強烈な仕掛けとともに段階的に行われるシナリオが最も現実的だろう。