プロ野球を引退したアスリートが直面する最大の壁が「セカンドキャリア」の構築だ。年俸という分かりやすい対価が存在する現役時代から一転、起業家としての収入構造は大きく変化する。大企業とのスポンサー契約や大手メーカーのCM出演、多数のテレビ出演料に加え、自社事業による収益が加わる現在の彼の年収入は、現役晩年の年俸を大きく上回っていると推測される。
しかし、本人が最も価値を置いているのは金額そのものではないだろう。現役時代のネームバリューだけに依存せず、ビジネスパーソンとして自らの価値を再定義し、収益を未来のスポーツ界へ再投資する循環構造を作り上げた点にこそ、彼のキャリア形成における真の成功がある。