こうした入浴ロケのスタイルは、日本のテレビ史とともに歩んできた。特にテレビ東京は、独自の企画力と機動力で数々の温泉ロケ番組をヒットさせ、低予算ながら熱狂的なファンを獲得する手法を確立した。飾らない素のリアクションとローカルな風情を前面に出した構成は、現在の旅番組の基礎を築いたといっても過言ではない。
一方で日本テレビをはじめとするキー局も、ゴールデン帯のバラエティ番組内で豪華キャストを起用した温泉企画を大々的に展開してきた。かつては単なるお色気やバラエティの定番コーナーという位置づけだったが、時代とともに「地域の魅力を伝えるエンタメ」へと洗練され、視聴者のニーズに応える形で進化を続けている。