近年、多くのユーザーを悩ませているのが、身に覚えのない「+」で始まる番号からの着信である。スリランカ(+94)やマレーシア(+60)、あるいは北米地域の国番号を悪用した不審電話が相次いで報告されている。発信者の狙いは多岐にわたるが、主な目的はワンギリによる折り返し電話の誘導だ。ユーザーが思わずかけ直すと、高額な国際通話料金が課金され、その一部が不正な事業者に流れる仕組みが構築されている。
さらに深刻なのは、情報セキュリティを脅かすボイスフィッシング(Vishing)だ。自動音声ガイダンスを利用し、実在する公的機関や大手通信事業者を装って個人情報や暗証番号を騙し取る手口が横行している。電話に出ただけで生体認証用のアナウンス音声を録音されるリスクも指摘されており、見知らぬ「+」着信に対する警戒感は過去最高レベルに達している。