大手芸能事務所という強固な盾を失ったフリーランスとしての活動は、芸能界の厳しさを痛感させる連続だった。営業の窓口からスケジュールの管理、ギャランティの交渉まで、すべてを自らのチームで行わなければならない。だが、この独立こそが木本に新たなフットワークの軽さをもたらしたことも事実だ。
制作側の意図を汲み取り、どんな無茶振りにも即座に対応する柔軟性は、フリーになってより一層研ぎ澄まされた。現在のバラエティ番組界は、単なるクリーンさだけでなく、圧倒的なエピソードの深みや人間臭さを求める傾向にある。酸いも甘いも噛み分けた木本の存在感は、画一化されたひな壇の中で、特異なスパイスとして機能し始めている。