可愛さを追求する上で、必ず選択肢に浮上するのが輸入車、とりわけイタリアの至宝「フィアット500(チンクエチェント)」です。世代を超えてフィアット500女性人気の理由として語られるのは、1950年代の名車「NUOVA 500」のDNAを受け継ぐタイムレスな造形美。丸みを帯びたボディシェル、クロームパーツを散りばめたフロントフェイス、そしてボディ同色の艶やかなインパネパネルは、国産車にはない圧倒的なオーラを放っています。
しかし、現実問題として直面するのがレトロで可愛い外車の維持費と故障率のハードルです。フィアット500に搭載されているセミオートマチック機構「デュアロジック」は、構造上マニュアル車のクラッチ操作をロボットが自動で行う仕組みのため、走行時の独特な変速ショックに慣れが必要です。さらに、走行距離が5万キロを超えるとアクチュエーターのオイル漏れやクラッチ板の摩耗が発生しやすく、定期的なメンテナンスを怠ると高額なアッセンブリー交換を迫られるケースがあります。年間維持費(自動車税・車検・消耗品交換)は国産軽自動車が年12〜15万円程度で収まるのに対し、フィアット500は年25〜35万円前後を見込んでおくのが維持管理の鉄則です。
「外車の維持は不安だが、人とは違うレトロモダンに乗りたい」という層に刺さっているのが、ホンダのN-ONEです。ホンダNONEレトロデザインの真相を探ると、1967年に登場したホンダ初の量産軽乗用車「N360」のモチーフを現代のプラットフォームに昇華させたヘリテージモデルであることが分かります。タイムレスな台形シルエットと質感の高い丸目ライトを備えつつ、中身は極めて堅牢な国産最新テクノロジーで構成されているため、故障リスクを恐れずにレトロデザインを満喫できる稀有な存在です。
さらに視野を広げると、女性に選ばれる人気コンパクトカーの世界では、トヨタ・ヤリスやパッソ(中古市場)、日産・ノート オーラといった普通車が堅実な支持を集めています。排気量に余裕がある普通車は、後述する長距離移動の快適性や安全マージンにおいて軽自動車を凌駕する実力を持っています。