群ようこ氏の原作を小林聡美主演で映像化した本作は、母親の急死と勤務先の出版社での理不尽な人事異動を機に、会社を辞めてサンドイッチとスープの店を開業する主人公・アキコの再出発を描いた物語です。
ひょんなことからアキコのもとにやってきた1匹の縞猫「タロ」との気ままな共同生活、光石研演じる昔なじみの喫茶店主や、もたいまさこが醸し出す独特の包容力、そしてアキコを支える実直な店員・シマちゃん(伽奈)との心地よい距離感。劇的な大事件が起きるわけではないものの、日々の暮らしを慈しむことの大切さを教えてくれる演出が、多くの現代人の心に深く染み渡ります。飯島奈美氏が手掛けた、シンプルながら息をのむほど美味しそうなサンドイッチとスープのビジュアルも見逃せません。