旅慣れたビジネスマンであっても油断すると陥るのが、「新桐生駅」と「桐生駅」の致命的な地理的乖離です。新幹線接続駅などで見られる「新〇〇駅」の感覚で「隣接しているか、地下通路で繋がっているだろう」と思い込むと、現地で途方に暮れることになります。
東武桐生線の新桐生駅は桐生市広沢町に位置し、JR両毛線・わたらせ渓谷鐵道が乗り入れる桐生駅(桐生市末広町)とは、一級河川である渡良瀬川を挟んで直線距離で約2.5km離れています。市街地の道路事情を考慮すると実歩行距離は約2.8kmに達し、スーツケースを引いて歩けば成人男性の足でも約35分〜40分を要します。
現地での移動手段として機能しているのは以下の2系統です。
- 桐生市コミュニティバス「おりひめバス」:中央幹線をはじめとする主要路線が新桐生駅と桐生駅を結んでおり、運賃は大人1回200円。ただし、日中の運行間隔は1時間に1〜2本程度のため、事前に時刻表の確認が欠かせません。
- 新桐生駅タクシー乗り場:駅前ロータリーに常時待機車両があり、桐生駅までの所要時間は約7〜10分、運賃は約1,200円〜1,500円前後となります。急ぎの商談や悪天候時は迷わずタクシーを選択するのが鉄則です。
駅構内の案内板や車内アナウンスでも注意喚起が行われていますが、ネット上の地図アプリだけで直感的に経路検索した旅行者が現地で乗り遅れるケースが後を絶ちません。東武線からわたらせ渓谷鐵道へ乗り継ぐ際は、新桐生駅ではなく相老駅(あいおいえき)での乗り換えを選択するのが公式推奨ルートです。