沖縄におけるさとうきびの収穫時期は、主に12月から翌年4月頃にかけての冬季です。さとうきびは気温が下がり乾燥する冬場に、茎の中にショ糖を急速に蓄積する性質を持っています。日照時間が長く温暖な夏季にしっかりと成長し、冬の涼風に晒されることで最も糖度が高まります。
さとうきびの品質を左右する最大の指標が「糖度」です。一般的な食用さとうきびの糖度は約13〜15度前後ですが、天候に恵まれた良質なロットでは17度近くに達することもあります。沖縄県内では、気象条件や各地域の土壌環境に応じて品種改良が重ねられてきました。
現在栽培されている代表的な品種には、以下のような特徴があります。
- 農林8号:長年にわたり沖縄の糖業を支えてきた代表的品種。萌芽性に優れ、バランスの良い糖度を維持する。
- 農林22号:台風による倒伏に強く、早期に高糖度へ達するため、製糖工場の稼働初期から重宝される主力品種。
- Ni27・NiN28などの最新系統:機械収穫(ハーベスター)に適した直立型の草姿を持ち、耐病性や干ばつ耐性をさらに強化した新品種。
収穫期を迎えると、島中の製糖工場から立ち上る甘い蒸気と、トラックが行き交う活気ある光景が冬の風物詩となっています。