手軽に使える掃除シートですが、素材の性質や成分特性を誤解すると、床材の劣化や二度手間を招くリスクがあります。現場の取材から判明した代表的な誤解と注意点を整理します。
第一の盲点は、「アルカリ電解水ウェットシートを全てのフローリングに使ってしまうミス」です。アルカリ電解水はpH11以上の強いアルカリ性を持つため、油分や皮脂を強力に落とす一方で、無垢材(オイル仕上げの木材)や水拭き不可の特殊コーティング床、アルミ素材に使用すると、木材の変色やコーティング剥がれ、金属の腐食を引き起こす危険があります。ワックスがけ直後の床にもアルカリ性は不向きなため、事前に床材の仕様を確認することが不可欠です。
第二の誤解は、「ドライシートをゴシゴシと強く押し当てて擦る使い方」です。無印良品 お掃除シート 使い方の基本として、ドライシートは静電気と立体的なマイクロ繊維でホコリや毛を絡め取る構造になっています。床に強く押し付けると、かえって微細な砂粒を床に擦り付けて傷をつける原因となります。力を入れず、滑らせるように一定方向に動かすのが最も集塵率を高めるプロの技法です。