『ヘタリア』の音楽的アイデンティティを語る上で避けて通れないのが、第1期・第2期のエンディングテーマである「まるかいて地球」との関係性です。ファンの間でもまるかいて地球 比較論争は幾度となく交わされてきました。
「まるかいて地球」は、誰もが幼少期に親しんだ「絵描き歌」の素朴なコード進行をベースにしています。哀愁を帯びたメロディと、世界平和を願う素朴なメッセージ性が、作品の持つアイロニーと温もりを見事に表現していました。
対する「はたふってパレード」は、音楽的構造において明確な進化と飛躍を遂げています。第1に、テンポ感とダイナミクスの向上です。4つ打ちのブラスマーチを採用することで、フェスティバルの祝祭感と行進曲の勇壮さが加わり、聴き手に強烈な高揚感を与えます。
第2に、ジャンルミックスの大胆さが挙げられます。「まるかいて地球」が同一の伴奏に乗せて歌い分けるアプローチを基本としていたのに対し、「はたふってパレード」ではキャラクターごとにリズム隊のグルーヴやバッキングトラックのアレンジそのものが根本から作り替えられました。パンクロック、ミュゼット、オリエンタルポップ、ジャーマンブラスなど、1曲ごとの音楽的独立性が劇的に向上しています。
大手レビューサイトや当時の音楽誌におけるヘタリア キャラソン 評判を振り返っても、「単なる声優ソングの企画盤を超え、ワールドミュージックのエッセンスをJ-POPマーチに昇華させた驚異的なアレンジ」として批評家筋からも極めて高い評価を獲得しました。