東京都北区・王子に広がるキャンパスと、実習拠点である軽井沢研修所。実際の学修環境はどうなっているのでしょうか。現役生や卒業生から寄せられた生の証言を検証すると、手放しの賛美ではないリアルな実態が見えてきます。
建築設計科を2年前に卒業し、現在中堅設計事務所で意匠設計を担当する男性(24)は、当時の日々を次のように振り返ります。
「1年次の後期から2年次にかけては、まさに修羅場でした。毎週のように設計課題の締め切りがあり、少しでも構造や法規を無視した図面を描くと、講師から容赦なく赤ペンを入れられます。泣きながら図面を引き直す同級生も珍しくありませんでした。ただ、あの時のプレッシャーに比べたら、今の実務の締め切りなんて屁でもありません。会社に入って最初の1ヶ月で『即戦力だね』と驚かれたのは、あの過酷な課題漬けの日々があったからです」
一方、ネット上で高い関心を集める夜間部(建築学科夜間など)の評判についても特筆すべき点があります。
夜間部に集まるのは、高校新卒者だけではありません。他大学の文系を中退・卒業した再進学者、工務店やハウスメーカーで営業や大工として働きながら資格取得を目指す社会人など、明確な目的意識を持った多様な人材が机を並べています。授業料が昼間部の約半分に抑えられていることもあり、自腹で学費を払っている学生たちの熱気は昼間部以上に凄まじいものがあります。
ただし、昼間の仕事を終えてから夜間に登校し、帰宅後に課題をこなす生活は、精神的にも肉体的にも限界を試されます。「両立できずに途中でフェードアウトする学生も毎年のようにいる」という口コミは紛れもない真実であり、並大抵の覚悟では続かないタフな環境であることは認識しておく必要があります。