下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法

下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法

下壁梗塞の心電図特徴とは?見落とし厳禁の波形と右室梗塞の鑑別法について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

Q1:下壁梗塞の初期心電図で、ST上昇がごくわずかな場合はどう判断すべきですか?
A1:II・III・aVF誘導のST上昇が目立たない場合でも、対側誘導であるaVL誘導のST低下(ミラーイメージ)が高感度に出現します。aVLの変化に着目しつつ、数分おきの再検や症状の推移と照らし合わせて評価してください。

Q2:なぜ下壁梗塞の際にニトログリセリンを使ってはいけないケースがあるのですか?
A2:右冠動脈近位部の閉塞によって右室梗塞を合併している場合、心臓の前負荷低下に対して極めて脆弱になります。血管拡張作用を持つ硝酸薬を使用すると急激な血圧降下を引き起こし、重篤なショック状態に陥る危険があるためです。

Q3:異常Q波が完成してしまうと、再灌流療法の効果は期待できないのでしょうか?
A3:異常Q波は心筋壊死の進行を示唆しますが、周囲には依然として救命可能な「虚血心筋(ペナンブラ領域)」が残存しているケースが多く存在します。発症からの経過時間と自覚症状、心エコー所見などを総合し、緊急カテーテル治療の適応が判断されます。

吉田 誠
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吉田 誠

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