このランキングが発表されるたびに、日本のSNSや掲示板(5ちゃんねる・Yahoo!コメント・知恵袋)では激しい議論が巻き起こります。世論は大きく2つの陣営に二極化する傾向があります。
一方では、「日本は世界屈指に平和で何でも自由に言える国だ。テロや暗殺に怯える国よりも順位が低いのはRSFの偏見に過ぎない」という懐疑論・反発の声が上がります。他方では、「記者クラブの独占や忖度報道を見れば納得の順位」「ネットの誹謗中傷や政治的圧力への弱さを考えれば当然」といった、国内メディア不信を露わにする声が多数を占めます。
元大手全国紙のベテラン記者は、当時の特番インタビューや回顧手記の中で次のように告白しています。
「官邸や省庁の幹部と夜回り取材(オフレコ取材)を重ねるうちに、自分たちだけが特ダネを握っているという錯覚に陥る。しかし実態は、当局に都合の良いタイミングでリーク情報を流されているだけだった。批判的な記事を書けばクラブ内で情報から干されるという恐怖が、無意識のうちにペンの勢いを鈍らせていた」
公の場で見せた政治家と記者団の馴れ合いのニュアンス、質問制限をあっさり受け入れる司会進行の姿など、現場の観察からも「権力とメディアの健全な緊張関係」が失われている実態が浮き彫りになっています。