こうした課題に対し、東京大学は単に既存の枠組みへ学生を矯正するのではなく、特異な才能を社会で活かすための先進的な取り組みをリードしてきました。その代表例が、東京大学先端科学技術研究センター(東大先端研)が展開してきた「異才発掘プロジェクト ROCKET」や、その知見を発展させた「LEARN」などの先駆的教育プログラムです。
これらのプロジェクトは、学校教育の画一的なシステムに馴染めない突出した才能(ギフテッド・発達凸凹)を持つ子どもたちに対して、ユニークな探求環境を提供し、自立への道を拓いてきました。学校の規律には適応できなくても、特定の研究テーマで大学教授を唸らせるような知見を発揮する子どもたちの存在は、能力評価のパラダイムシフトを社会に促しています。
学内においても、東大バリアフリー支援室が中心となり、発達障害の診断を持つ学生や支援を必要とする学生に対して、試験時間の延長、静穏な別室受験、授業の録音許可、進路相談など、きめ細やかな合理的配慮を提供しています。精神科専門医や公認心理師が常駐する相談窓口と連携し、早期にサポートへアクセスできる体制が整えられています。