認知症にはいくつかの主要な病型があり、現れる症状や経過はそれぞれ異なります。公表された著名人の事例を通じて、その違いを正しく理解することが大切です。
最も患者数が多いとされるアルツハイマー型認知症では、女優の朝丘雪路さんや声優の大山のぶ代さんの闘病が知られています。記憶を司る海馬周辺から萎縮が始まり、直近の出来事を忘れる記憶障害から徐々に進行していくのが特徴です。
一方、蛭子能収さんや海外の名優ロビン・ウィリアムズさんが患ったレビー小体型認知症は、実際には存在しないものが見える「幻視」や、手足が震えて動きにくくなるパーキンソン症状、日によって認知機能の状態が大きく変動する特徴を持ちます。また、ハリウッド俳優のブルース・ウィリスさんが公表した前頭側頭型認知症(FTD)のように、感情のコントロールが難しくなったり言葉が出にくくなったりするタイプもあり、病名によって現れる初期の困りごとは多岐にわたります。