漢字の視覚的インパクトと、古語の幽玄な響きを兼ね備えているのが日本神話の神々です。『古事記』や『日本書紀』に記録された数百柱に及ぶ神々の名称は、文字そのものが神格の職能や外見的特徴を如実に語りかけてきます。
軍神・雷神の最高峰として知られる建御雷神(タケミカヅチノカミ)は、国譲りの神話で出雲の神を力で圧倒した最強の武神です。「建(勇ましい)」「御(尊称)」「雷(いかづち)」という漢字構成は、圧倒的な膂力と電撃属性をストレートに想起させます。また、誕生時に母であるイザナミを焼き焦がし、父イザナギに斬り殺された火神・火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)は、その悲劇的な出自と「火の輝き」を意味する禍々しい美しさから、炎を操る危険な異能者の代名詞として愛用されてきました。
日本神話の神々を創作に取り入れる際は、以下の4系統に分類して選定すると、キャラクターのコンセプトがブレにくくなります。
日本神話の神名を用いる最大の強みは、文字の並びそのものが語り出す「意味の重圧」です。「神」や「尊」、「命」といった尊称を外して固有名詞部分だけを抽出・アレンジする手法も、現代のライトノベルやアクションゲームの命名技法として定着しています。