数字の「0」から「9」までの10個の数字を使い、4桁の暗証番号を設定する場合、取り得る組み合わせの総数は10×10×10×10=10,000通り(0000〜9999)となります。仮に当てずっぽうで1回入力して的中する確率は、数学的には「1万分の1」、すなわちわずか0.01%にすぎません。
一方で、セキュリティの観点や特定の認証システムで「同じ数字を2回使えない」という制約を設けた場合、暗証番号重複なしの場合何通りになるのでしょうか。計算式は順列(Permutation)を用い、10×9×8×7=5,040通りとなります。重複を排除した瞬間に、理論上の候補数はほぼ半減する計算です。
しかし、防犯やサイバーセキュリティの第一線で指摘され続けている「暗証番号が当たる確率の真相」は、この1万分の1という数字とは全く異なる次元にあります。暗証番号を決めるのが血の通った人間である以上、数字の分布は均等にはならず、特定の番号に異常な偏りが発生するからです。無作為に生成された乱数であれば0.01%の壁は堅牢ですが、人間心理が介在した瞬間、防御の厚みは劇的に失われます。