「前途多難」は、「ぜんとたなん」と読みます。言葉を構成する2つのパーツに分解すると、その本質的な意味が浮き彫りになります。
まず前半の「前途(ぜんと)」は、「これから行く先」「将来」「今後の人生や道のり」を意味します。そして後半の「多難(たなん)」は、文字通り「多くの災難や困難が待ち受けていること」を表します。これらが組み合わさることで、「これからの道のりに多くの困難や苦労が予想されること、またはその状態」を指す表現として定着しました。
漢語としての明確な一節に限定されるものではなく、古くから漢詩や古典文学の中で「行く手の険しさ」を端的に表す語彙として用いられてきた歴史があります。単に「今が大変である」という現在進行形の苦難だけでなく、「未来の展開に多くのハードルが見込まれる」という将来への予測を含んでいる点が大きな特徴です。