Wordの行間が狭くならない謎を解明!一発で詰める設定裏ワザ徹底解説

Wordの行間が狭くならない謎を解明!一発で詰める設定裏ワザ徹底解説

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Wordの行間を狭くする設定を行っても「なぜか縮まらない」現象に直面したとき、多くの人はリボンメニューの「行間:1.0」を何度もクリックして首を傾げる。しかし、Word行間が狭くならない理由は、行間の倍率設定そのものにはない。Wordの内部システムが文字を配置する際に優先している「3つの見えないブレーキ」が作動しているからだ。

1つ目の決定的な原因が、文書の初期設定に組み込まれている「1ページの行数を指定時に文字をグリッド線に合わせる」という自動配置機能だ。Wordは原稿用紙のようにページ全体に見えない方眼(グリッド線)を敷いており、文字サイズがわずかでも標準(通常10.5pt)を超えたりフォントの種類を変えたりすると、文字がグリッド線に収まりきらず、強制的に「次のグリッド線」までジャンプして配置される。その結果、行間が通常の2倍近くに勝手に跳ね上がってしまう。

2つ目は、フォント変更で行間が広がる原因として知られるフォント固有の設計構造(メトリクス)だ。特にビジネス文書で頻用される「メイリオ」や「Yu Gothic(游ゴシック)」は、欧文の小文字が下方に突き出る部分(ディセンダー)や上方に伸びる部分(アセンダー)を美しく表示するため、文字の外枠上下に極めて広い見えない余白データを持っている。標準フォント(MS 明朝など)からメイリオに変更した途端、行間が倍近くに間延びするのはこの仕様による。

3つ目は、行間ではなく「段落の前後」に自動で挿入されている外側マージンだ。Wordはデフォルトのスタイルにおいて、段落が変わるごとに0.5行分前後の空隙を差し込む設定になっているケースが多い。ユーザー自身は「次の行へ改行した」つもりでも、Word側は「新しい段落が開始された」と解釈し、行間とは別枠の余白を差し挟んでいる。この3重の干渉を解きほぐさない限り、いくら行間数値をいじっても見た目はビクともしない。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。