昔の洗濯機はどう脱水した?手回しローラーから昭和レトロの進化史

昔の洗濯機はどう脱水した?手回しローラーから昭和レトロの進化史

昔の洗濯機はどう脱水した?手回しローラーから昭和レトロの進化史の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

昭和20年代後半から30年代前半にかけて普及した初期の電気洗濯機には、現代のような遠心脱水槽はついていませんでした。洗濯槽の上部に取り付けられていたのは、2本のゴム製ローラーが上下に重なった「手回しローラー絞り機(ウリンガー)」です。

洗濯が終わると、びしょ濡れの洗濯物を一枚ずつ手で引き上げ、回転するローラーの隙間に挟み込みます。そして本体脇についたハンドルを手動で回し、ギューギューと強い圧力をかけて水分を絞り出していました。ボタン一つで脱水が終わる現代からは想像もつかない重労働でしたが、それまで冷たい水に手を浸して手で絞っていた時代からすれば、これだけでも画期的な負担軽減だったのです。

ただし、ボタンやファスナーがローラーに巻き込まれて破損したり、分厚い衣類が詰まったりといったトラブルも日常茶飯事でした。その後、1960年代に入ると洗濯槽の隣に専用の遠心脱水槽を設けた「二槽式洗濯機」が登場し、ローラー絞り機は瞬く間に姿を消していきました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。