聖蹟桜ヶ丘の巡礼において、地球屋のロータリーと並んで外せない2大重要スポットが「いろは坂」と「金比羅神社」です。
1. 雫が駆け上がった「いろは坂」と階段ショートカット
駅南口を出て大栗川を渡ると、丘陵地へと続く曲がりくねった上り坂「いろは坂」が現れます。雫が図書館へ向かう途中にムーンを追いかけて駆け抜けたこの坂道には、ジグザグの車道を直線的にショートカットする急勾配の階段が実在します。
階段の踊り場から振り返ると、眼下には聖蹟桜ヶ丘の駅前商業施設や多摩川のパノラマが広がり、まさに映画冒頭で描かれた開放的な絶景そのものです。夕暮れ時に訪れると、遠くの街並みに明かりが灯り始め、主題歌『カントリー・ロード』のメロディが脳裏をよぎるほどの情緒を体感できます。
2. 杉村が雫に想いを告げた「金比羅神社」
いろは坂を登りきった高台の閑静な一角にひっそりと鎮座するのが「金比羅神社」です。同級生の杉村が、境内の小さな祠の前で雫に向かって「俺、お前のことが好きなんだ」と不器用に告白し、雫が戸惑いながら断る切ない名シーンのロケ地として知られています。
現実の金比羅神社は、住宅の間に挟まれた非常に小さな敷地ですが、鳥居や社殿の配置、周囲を囲む木立の佇まいは作中のカットと見事に一致します。境内には地元有志によって設置された「恋みくじ」の自動販売機が置かれており、青春のほろ苦い記憶に思いを馳せる巡礼者が静かに参拝を行っています。